2015年6月30日火曜日

サードウェーブの自転車

Black Cat Bicycles "Disc Racer"




先日興味深い記事があった


サードウェーブのコーヒーやビール、サードウェーブ系男子なんてのもあるらしい
個人的にサードウェーブとは既存のモノに対するあらたな価値の創造だと思う
サードウェーブ系男子はともかく、コーヒーもビールもほとんどは元から存在するものに
あらたな角度から光を当てたということ

市場に溢れる既製品の概念や価値に対抗し、
本質的な”新しさ”を求め行き着いた先が元から存在するモノだった
それは自転車にも当てはまる

自転車でレースなどの競技をしたり、旅に出たり、冒険したりする
それらは自転車の本質的な楽しさから派生した楽しさだと思う
自転車の本質的な楽しさとは単純に自転車に乗ること・所有すること自体が
楽しいということ

Sim-Worksの記事中にあるように、乗ればずっと乗っていたくなるような
乗れない日でも置いてある佇まいを見るだけで所有欲が満たされるような自転車
その本質的な楽しさを突き詰めて行った先端にあるものが
ドリームバイクと呼ばれるようなサードウェーブの自転車

その自転車に乗っていること自体が幸せ、持っていること自体が幸せ
その自転車によって所有者の人生がより豊かになるような自転車
よき自転車との出会いを。



Bicycle&Lifecycle  NICO




2015年6月27日土曜日

何のために走るのか?



自転車で走るのに理由はいらない、走っているだけで楽しい
という人もいるが、BMXでトリックをする楽しさを覚えてしまうと
ただ走るだけでは物足りない
自分は痩せるために走っているのではなく、レースで勝つ為に走っている訳ではない
未だ行ったことのないどこか、行ってみたかったところ、気になっていた場所
其処に行く為に自転車で走る



例えば普段よりちょっと贅沢な朝飯を食べに走る



走ったあとの温泉を求めて走る



急にネオン街を見たくなり歓楽街まで走る


思い立ったらどこにでも
気軽に行け、自分の力の及ぶ範囲で楽しめる
それが自分の自転車の楽しみ方、走る理由
さて、明日は何処へ行こうか?



Bicycle&Lifecycle  NICO







2015年6月24日水曜日

GT Bikes "Waypoints - Sloquet Hot Springs"





Bicycle×TRAPでおなじみのFUNERAL Cyclingの面々が
GTのグラベルロードバイクでキャンプライドに行く模様を捉えた動画

数日のキャンプライドと言えば、バイクパッキングというのが常識になりつつあるが
この動画ではバイク自体には装備は積んでおらず、ライダーが背負う
バックパックに装備を積み走るというもの

自転車に荷物をつけるのと乗り手背負うのでは明らかに自転車につける方が楽
しかし、あえてのバックパックでのキャンプライドに新たなスタイルを提案する
その姿勢にリスペクトがある。

スタイルに正解はない
そのスタイルは楽であるかもしれないし楽じゃないかもしれない
それでも、そのスタイルを貫き楽しんでいれば幸せなことであると思う



Bicycle&Lifecycle  NICO

2015年6月20日土曜日

NYC is Handsome


NYC is Handsome from Jonathan Chapman / JCP on Vimeo.


バイシクルメッセンジャー
彼らは今日も危険と隣り合わせの街を走り回り、荷物を配達し
依頼先・配達先の仕事を円滑にする潤滑剤だ

街を縦横無尽に走り回り、時に人や車から煙たがれる存在
しかし彼ら無しではスムーズに成り立たない仕事もあるのも事実
メッセンジャーは悪でも正義でもない
仕事と仕事を繋げスムーズに進める為のオイル
今日も走り続けるメッセンジャーに最大限のリスペクトを




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2015年6月18日木曜日

Short AWOL "山中湖"


先ず、AWOLとはAbsent Without Leave=無断外出、脱走兵などの意味

自分は無計画な旅とも解釈している
今回は行き当たりばったりで往復160km走り、山梨県の山中湖まで自転車で行って来た


ことの始まりは職場の先輩が山まで自転車で走りに行きたいと言ったことから
場所はどこでも良かったが、出発前日に何となく山梨県道志方面までと決定した
道志方面には美味しいカフェもあるし温泉もある
素晴らしいライドになる予感がした





途中寄り道をしながら、難なく道志の道の駅に到着
この時点ではまだ疲れはなく、天候の崩れもなくまだ走れそうだった
あと20kmも走れば山中湖 急遽、山中湖に向かうことが決定した

しかし、走って行ったその途中にある峠が問題だった






山伏峠

山梨県南都留郡道志村〜山中湖村まで続く7〜8kmの峠
海抜は1100m

自動車で越えればなんともない峠
しかし自転車はひたすら苦痛の連続、坂に次ぐ坂、急勾配に次ぐ急勾配
天まで続くような直線の急勾配に心が折れそうになるが
山中湖まであと少しと気持ちを奮い立たせ渾身の力でペダルを踏む


ヘトヘトになって越えた山伏峠の先は山中湖村だった





山中湖畔の蕎麦屋にて天婦羅蕎麦を食べ、雲行きが怪しくなって来たため
道志方面に引き返す
帰り道は上った分、下りばかりだったが山伏峠に入った所で雨が強まり
効かないブレーキと格闘しつつ、なんとか道志まで下り
温泉につかって帰って来た

帰りは雨ばかりである意味、峠越えよりキツい帰り道だったが
一人でなく2人で走ったことで最後まで心が折れず、無事に帰って来れた。

予想外のロングライド、想定外の峠と雨、最高のライドに付き合ってくれた
K先輩に本当に感謝です 
ありがとうございます!また走りましょう

良き旅を


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2015年6月16日火曜日

Fundo One Hundo Part 2


The Mudfoot Fundo One Hundo Part 2! from Golden Saddle Cyclery on Vimeo.


5月下旬にLAで開催されたファンライドイベントFundo One Hundo
その第2回目が先日行われたようだ

自転車は一人で走っても仲間と走っても、それぞれに楽しみ方があり面白い
いつも走っている場所ではなく、知らない道や土地を走るのは更に面白い
開拓者精神や冒険心は本質的な自転車の楽しさを味わう上で必須であると思う

仲間たちとワイワイ山を登り、グラベルロードを走り、馴染みの店でダベる
レースだけではなくこういうライドイベントももっとあってもいい


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2015年6月14日日曜日

Review [LEZYNE Road Caddy]



過去の苦い経験からロードバイクに乗る上でパンク修理用の工具は
方法はどうでアレ、必ず持っていくべきだと思っている。
パンク修理の工具を持ち運ぶ手段としては
  • サドルバッグを付ける(サドルに付ける)
  • ツールボトルに入れる(フレームに付ける)
  • サイクルジャージの後ろポケットに入れる
などがあるが、どれも試した上で自分はサドルバッグが一番しっくり来ている
ツールボトルはどう工夫しても走っているときカチャカチャ音がするし、
夏場などボトルが二つ欲しいときボトルが付けられないなど問題がある
ジャージに入れるのも手だが、イザ付けてみると意外に工具類の重量で
ジャージが引っ張られ気になってしまう

サドルバッグも種類が多く、大型・小型、ツールロール式、アタッチメント式、
ベルクロ・ストラップ式など容量・固定方式で様々なものがある。

自分の使っているLEZYNE Road Caddyは最近発売されたサドルバッグだが、
使ってみて実に調子が良い
見た目と容量はARUNDEL UNOサドルバッグと似たような感じ
しかし、固定力は圧倒的にLEZYNEが上と感じる
大きいベルクロでしっかりと止まるため走行時にズレたり動いたりしない
ジッパーが止水ジップなのも良い
ARUNDELのサドルバッグではジッパーが本体半分までしか開かないのに対し
LEZYNEはほぼ全開までジッパーが開く これは工具やチューブの収納時にかなり便利だ
そしてあらゆる点でARUNDELより優れているのに価格は同程度
ただし、着脱はARUNDELの方が楽かも


LEZYNE Road Caddyの内部


iPhone5との大きさ比較


中に入る工具やチューブなど これだけだとまだまだ余裕がある感じ


個人的に星4つ半の良品です


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2015年6月13日土曜日

次郎 "Dreams of Sushi 2011"




すきやばし 次郎

食通でもそうでない人も一度は聞いたことがあるであろう鮨の名店
その「次郎」のドキュメンタリー

映像と「次郎」の人たちの言葉に釘づけになり、
その世界観に飲み込まれていく1時間20分

自分が最も共感したのは「次郎」の職人たちの矜持
自分の仕事に誇りを持って、情熱を持って、全身全霊で打ち込む
それは尊敬という言葉ではくくれない何か

「自分がやろうと思った仕事、それに没頭しなきゃダメです。
好きにならなきゃダメです。
自分の仕事に惚れなきゃダメなんですよ。
ただアレがダメ、これがダメと言っていたら
一生経ってもマトモなことはできないと思います。
だから自分がこれを覚えようと思ったら、
それを必死になって死にものぐるいでやる
ということが成功にもつながるだろうし、
立派な人間になれるんじゃないかと思います。」

小野次郎氏の言葉はシンプルだ
情熱と向上心を持って好きな仕事に没頭する
それが職人の生き様

どの分野の世界も奥が深く、先は計り知れない
自分がいる自転車の世界も深く可能性は計り知れないものがある
まだまだ自転車の世界でも半人前の自分
今以上に、死にものぐるいで、好きなこの仕事に没頭しようと思った。



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2015年6月11日木曜日

Straight outta Brompton




ブロンプトンの耐久性はフォールディングバイクを少しかじった程度の人でも
ご存知のことだと思うが、ここまでのライディングをした人たちはいないだろう

まるでBMX
ブロンプトンの概念を覆すライディング
決して真似はしないでほしい


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2015年6月9日火曜日

Quick Review "Panaracer Race D EVO2"


タイヤのハナシ

自転車で唯一、常に地面に接するパーツ
それだけに良いタイヤと悪いタイヤは素人でも乗った時の感触が分かりやすい
例えば3千円のタイヤと五千円のタイヤはものが違うし五千円と八千円のタイヤも違う
メーカーによって特徴も個性も様々、人によって感想も様々

いろいろと調べれば調べるほど、よくわからず
とりあえず使ってる友人が薦めるから、速い選手が使っているから、
雑誌で良いと書いてあったから、といった基準で選ぶ人も多いはず

レビューのハナシから逸れたが、タイヤを選ぶ理由は人それぞれだが
どういう理由であれ良いタイヤを履いて気持ち良く走ってほしい
そういった気持ちでレビューを書きます

パナレーサーのレースD Evo2というタイヤ
良いタイヤだと思う
例えるならテンピュールのような低反発まくら
路面の凸凹をしっかりイナシてくれる、身体に優しい感じ
空気圧は通常より0.5気圧から1気圧落とした方がモアベター
空気圧をカンカンにすると表面のみテンピュールで中身はスーパーボールの様
パナレーサーらしからぬ耐久性も◎
そして価格、この性能で6千円以下は安いといえる

パナレーサーのタイヤのイメージ
耐久性がない、パンクしやすい、乗り心地が悪い
を裏切るタイヤ
3千円のタイヤしか履いたことのない人、完成車のタイヤから変えようと思ってる人
週5の自転車通勤で粗いアスファルトの道を多く走る人
フレームもホイールもカチコチのバイクに乗ってる人
などにオススメ

カテゴリーS2やクローザーを履いてパンクして後悔したことのある人も
ゼヒ使ってみて欲しい イメージ変わるから

スポーツ自転車を買って、先ず交換するパーツ第一位のタイヤ
良いものも悪いものもある
パナレーサーのレースDエボ2は良いタイヤです


Bicycle&Lifecycle  NICO

2015年6月4日木曜日

グラベルロードの震源地


The Mudfoot Fundo One Hundo from John Watson | The Radavist on Vimeo.



既存の道ばかり走っているトレーニングや同じ道の繰り返しではつまらない
まだ見ぬ道を走り、通ったことのない場所に行き、冒険をしたい
そんな開拓者精神から生まれたグラベルロード

昔話から着想を得て160kmのライドを企画するTeam MUDFOOT
レースだけではない自転車の本質的な楽しみ方を提案するLAのGolden Saddle Cyclery
自転車の最先端の情報を発信するThe Radavist

そんなBicycle Hipsterが集まり、
自転車のあらたな流行が生まれるのはポートランドではなくロサンゼルスである



Bicycle&Lifecycle  NICO

2015年6月2日火曜日

Made by hand in Russia


Triton Bikes - Made in Moscow from Andrey Serdyuk on Vimeo.



トリトンバイクス

ロシアのハンドメイドバイシクルビルダー
主にチタン合金製の自転車を作製するビルダーのようだ
MTBやピストなど幅広いジャンルの自転車を作っている

日本でも、アメリカでも、ヨーロッパでもそうであるように
ロシアでもものづくりにかけるクラフトマンシップは同じ
良いものを作りたい
その想いが北の地から伝わってきた



Bicycle&Lifecycle  NICO