2017年11月7日火曜日

私が自転車メッセンジャーを辞めたワケ

Delivery from NO WEATHER on Vimeo.




まず最初に、自分が自転車メッセンジャーをしていたのは1週間程度だ。

一週間で何がわかるのか、と言われてしまえばそれまでだが

短い期間で体験したこと・考えたことを書こうと思う。


メッセンジャーを辞めたワケ①

「都会の喧騒でストレス過多になった」

多くの人々が大都市の会社で働き、移動し、生活をしている。
しかし自分はここ3年ほど町の自転車屋で働いており、大都市へ行く機会もほぼなかった。さらに元々人の多いところや車が多い環境はあまり好きではなかった。

働いていれば慣れるだろう、という安直な思いと裏腹に働くほどにストレスが増えた。
個人的な印象だが、都市部で働く人たちの多くは自己の利益を追求しているように見え、
今までの、互いに助け合い尊重しあえる環境がいかに恵まれていたか思い知った。

ジョージ・カーリンが残した言葉みたいに、多くの人たちの心は狭くなっているようで、
その中にいることで自分の心も狭くなっていく気がした。

一言で言い表すのが難しいが、都会の忙しさ、車の排気ガス、人混み、心が狭い人々
その要素が絡まってストレスだけが増えていった。



メッセンジャーを辞めたワケ②

「自動車に轢かれそうになる」

自転車メッセンジャーも荷物を届けようと急いでいるが、都会では他の配送車やタクシーなど急いでいる車も多い。
自分は一週間の業務中3回は車と接触しかけた。
幸い事故にはならなかったが、中には大きい車もいて
事故となったら命を落とすかもしれない。
そう考えると一日に歩合給で1.5万〜2万くらい稼いだとしても割に合わないのではないか。
ゲームみたいに命が何機もあれば良いが、下手すれば一回の事故で終わりになる。



メッセンジャーを辞めたワケ③

「仕事にやりがいを感じなかった」

上記の①と②の理由もそうだが、メッセンジャーの仕事をしてほぼ[やりがい]を感じなかった。
笑顔で集荷をして、伝票にもれなく記入し、時間より早く届けられても。
スーパーの惣菜部で働いた時も、雪の中警備員をした時も、配送の仕分け作業をした時も
短い期間で何かしらの[やりがい]は感じたものだが、今回は何も感じなかった。
ストレスだけが溜まり、早く仕事が終わらないかだけを考えた。
一週間で自分がするべき仕事ではないと気がつけた。



以上3つの理由から自分はメッセンジャーを早々に辞めてしまったが、
合う人にはものすごく合う仕事だと思う。
自分に最初仕事を教えてくれた先輩メッセンジャーは10年以上働いていたし、
メッセンジャー歴20年近い人もいた。
都会の喧騒の中で、自転車でいかに事故らず、効率よく荷物を届け、働いたぶん稼げることにやりがいを感じる人は是非やってみることをお勧めする。




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