2018年1月11日木曜日

mycielo




mycielo


自転車屋で働いて10年も経つと、様々な経験値と共に
自分の自転車に対する考え方が確固たるものになっていく

自分の自転車に対するこだわりは3つ


1. できるだけ永く使えるものであること

2. 壊れても修理・交換が可能であること

3. ライドを愉しく、楽ができること



解説すると、先ず1は完全にChris King氏のものつくり哲学から影響を受けた。
アメリカのCHRIS KING Components は生産工程でできるだけ環境に影響が出ない
ものづくりを行い、高品質・高耐久性の自転車部品を製造している。

「すぐ壊れる部品は地球環境や自転車乗りの為にならない」
というChris King氏の言葉は心に刺さり、自分の考え方すら変えた。



Being with CK. from Ryota Kemmochi on Vimeo.



2のこだわりも同じくChris King氏の哲学の影響。
また、「良いものを直しながら永く使う」という日本の昔ながらの良き文化を
自分も持ち続けていたいと思ったから。

自分の自転車はフレーム、ヘッドセット、ハブ、BBがCHRIS KING製。
他のパーツも壊れにくい、壊れても修理がきくパーツばかり使用している。



3は自転車に「乗る」うえで最も大切なこと。
「自転車に乗る純粋な楽しみに勝るものはない」と
故J.F.ケネディ大統領も云ったそうだけど、自転車に乗る楽しみと云っても千差万別で、
良い悪いもないのだけれど、自分はやっぱり苦しいよりは楽をしたい。

仕事で自転車に乗っているのなら別だが、趣味で自転車に乗るなら楽しさ優先。
できるだけ体にかかる負担を減らし、安全にライドし帰ってくる。
基本的なことだけど奥が深く自転車や装備、細かいパーツにまで気を配る必要がある。

機材など詳細なことを書くとこのブログのキャパを超えてしまうので
今回はこの辺で。



Bicycle&Lifecycle   NICO


2017年11月7日火曜日

私が自転車メッセンジャーを辞めたワケ

Delivery from NO WEATHER on Vimeo.




まず最初に、自分が自転車メッセンジャーをしていたのは1週間程度だ。

一週間で何がわかるのか、と言われてしまえばそれまでだが

短い期間で体験したこと・考えたことを書こうと思う。


メッセンジャーを辞めたワケ①

「都会の喧騒でストレス過多になった」

多くの人々が大都市の会社で働き、移動し、生活をしている。
しかし自分はここ3年ほど町の自転車屋で働いており、大都市へ行く機会もほぼなかった。さらに元々人の多いところや車が多い環境はあまり好きではなかった。

働いていれば慣れるだろう、という安直な思いと裏腹に働くほどにストレスが増えた。
個人的な印象だが、都市部で働く人たちの多くは自己の利益を追求しているように見え、
今までの、互いに助け合い尊重しあえる環境がいかに恵まれていたか思い知った。

ジョージ・カーリンが残した言葉みたいに、多くの人たちの心は狭くなっているようで、
その中にいることで自分の心も狭くなっていく気がした。

一言で言い表すのが難しいが、都会の忙しさ、車の排気ガス、人混み、心が狭い人々
その要素が絡まってストレスだけが増えていった。



メッセンジャーを辞めたワケ②

「自動車に轢かれそうになる」

自転車メッセンジャーも荷物を届けようと急いでいるが、都会では他の配送車やタクシーなど急いでいる車も多い。
自分は一週間の業務中3回は車と接触しかけた。
幸い事故にはならなかったが、中には大きい車もいて
事故となったら命を落とすかもしれない。
そう考えると一日に歩合給で1.5万〜2万くらい稼いだとしても割に合わないのではないか。
ゲームみたいに命が何機もあれば良いが、下手すれば一回の事故で終わりになる。



メッセンジャーを辞めたワケ③

「仕事にやりがいを感じなかった」

上記の①と②の理由もそうだが、メッセンジャーの仕事をしてほぼ[やりがい]を感じなかった。
笑顔で集荷をして、伝票にもれなく記入し、時間より早く届けられても。
スーパーの惣菜部で働いた時も、雪の中警備員をした時も、配送の仕分け作業をした時も
短い期間で何かしらの[やりがい]は感じたものだが、今回は何も感じなかった。
ストレスだけが溜まり、早く仕事が終わらないかだけを考えた。
一週間で自分がするべき仕事ではないと気がつけた。



以上3つの理由から自分はメッセンジャーを早々に辞めてしまったが、
合う人にはものすごく合う仕事だと思う。
自分に最初仕事を教えてくれた先輩メッセンジャーは10年以上働いていたし、
メッセンジャー歴20年近い人もいた。
都会の喧騒の中で、自転車でいかに事故らず、効率よく荷物を届け、働いたぶん稼げることにやりがいを感じる人は是非やってみることをお勧めする。




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2017年10月30日月曜日

+αの意味





自転車やトレッキングで旅をしながら、各地で清掃活動を行う人がいる。

その行動自体にもちろん意味はあるのだが、

ある行為に別の行為を組み合わせるとたいていの場合、より良い行為になる。

バースディパーティーにサプライズを仕掛けたり、ストレッチしてる最中に音楽を聴いたり。

なんでも良い。

プラスα というのはちょっとした魔法なのかもしれない。

身近でアイディア次第でもっと良くなる可能性を秘めた魔法。




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2017年10月29日日曜日

変われないもの

PROČ NE?! MAGAZINE / FESTKA BIKES / NESPRESSO from Kristína Chrasteková on Vimeo.



世の中は変わり続けている。

コンピューターやAIが発達し、今後あらゆる仕事が人の手から離れるだろう。

人の肉体的負担は減り、精神的な負担は増えるかもしれない。

変わるものは多く、変われないものは少なくなるか消えていくだろう。


自分はものつくりにおいて、その物が持つ意味を重要視している。

誰が、何のために、どうしてその物を作ったのか。

自転車であれ、家電であれ、高層ビルであれ、何らかの意味があって存在している。

そしてそこにはその物に関わった多くの人の想いも存在する。

コンピューターやAIが発案・設計から量産化まで行い生み出される物に想いというものは存在するのか?

人の想いは、人生の経験値や思想による。それすらもコンピューターやAIが担当するなら
人の役割はどこに行ってしまうのか。


そんなことを考えている。




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2017年7月1日土曜日

"ガキ"感と"クルー"感

CNCPT TEAM from Endo Customs on Vimeo.



上の動画はLAのトラックレーシングチーム[CNCPT Team]のプロモーション動画だ。

同じサイクルジャージに同じバイク。
見事な統一感だが、走り方やダベり方はいつまでも大人になりきれない
悪ガキを彷彿とさせる。
[MASH SF]のライダーも同じく悪ガキ系ライダーが多い印象だ。




The CBNC Skin Tight Beer Drinking Suit from The Sleepers on Vimeo.


こちらは[Team CBNC]のプロモーション動画。
CNCPT Teamと違うのはチームメンバー各々に若干の特徴(個性)が垣間見えること。
ただ集まって同じジャージでビールを飲むだけでも、各々に違う表情や仕草がある。
これが「クルー」感であると思う。

「個性的」だったり「特徴的」だったりする悪ガキをちょっと抜け出した半大人が
集った集団には多いにクルー感がある。







理想的。
MASH SF やCNCPT Teamの悪ガキ感はかっこいい。
CBNCやThe Hundredsのクルー感はよりかっこいい。






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2017年6月23日金曜日

チロルチョコじゃない方のTirol





来年、ロードバイクの世界選手権が行われるオーストリアのチロル地方。
イタリアにまで跨がるアルプス山脈を擁するこの地域は、
ロードバイク乗り、特に登りが好きなクライマー脚質のライダーには
イタリアのステルビィオ峠にも匹敵するパラダイスだろう。

この映像を見てチロル地方に自転車を持って旅立つか、
それともコンビニにチロルチョコを買いに行くか。
いずれにしても、時間は有限であり賞味期限も限られている。



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2017年6月14日水曜日

Ride bicycle means protest

Wake Up & Protest! from Stay Wild on Vimeo.



自転車に乗るということは様々な意味がある。
例えば、化石燃料に依存する社会や安全な街を作らない(作れない)政治への抗議。

裸で自転車に乗る抗議活動はそれなりの影響があると思う。




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