それだけ情報化社会の移り変わりは激しく、目まぐるしい。
サードウェーブとはコーヒー業界で主に使われた言葉だが、その意味は価値の再認識だったり、高品質で丁寧なコーヒーの提供だったり解釈も様々だ。
スペシャルティコーヒーもコーヒーロースターも丁寧な淹れ方も昔から存在したもの。
それにあたらめて光が当たったようなものだと自分は思う。
そして自転車業界でも近年、コーヒーに近いサードウェーブ現象が見られる。
バイクパッキングと名前を変えたキャンプツーリングが流行ったり、
昔からあるパーツが注目されたり。
流行の一環であろうが旅に出るのはいいことだと思う。
そして旅に出るための自転車は適当なものだとすぐ壊れてしまうので、
それなりの性能・価格のものになる。
そういう性能の良い高品質な自転車をメンテナンスしながら永く使い続ける、というのが
自分の考える自転車におけるサードウェーブ。
もともと日本人のDNAに組み込まれている、
「良いものを手入れして永く使う」という意識。
それはサードウェーブと重なるところもあると思う。
Being with CK. from Ryota Kemmochi on Vimeo.
コーヒーにおけるファーストウェーブは大量生産・大量消費だったらしい。
自転車もママチャリや量販店の格安自転車の数が圧倒的に多い現在の日本は
未だファーストウェーブの只中にいる。
しかし、少しづつ人々の意識は変わり始めていて、サードウェーブという言葉が
出るに至るまでライフスタイルも変わり始めている。
上の動画でChris King氏が言っている「どのように助け合えるか、どのように向き合うか」
それはどんな物にも当てはまるし、その意識を持つだけで生活がグッと豊かになる
気がします。
以前、何気なく見た新聞の記事で、
「物を大切にするのが日本人の美徳とおじいさんから教わった」という内容の文を
寄せていた年配の男性がいました。
インターネットでなんでも買える時代、人と人のコミュニケーションも希薄化したり複雑になっている。
その中でも大切にしなければいけない、日本の心を自分は忘れません。
Bicycle&Lifecycle NICO
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