2016年6月13日月曜日

足助の町と路地裏カフェのカレー

先日、グルメセンチュリーという自転車イベントにお手伝いで行ってきました。
一人で。



愛知県の岡崎駅に降り立ち、自転車を組み立て、豊田市足助地方へ向け出発します。







晴天、一足早い夏の日差しが日焼けしやすい肌を焦がしつつ山の奥へと進みます。
10kgほどの荷物を背負い、膝に爆弾を抱えつつ、しかし豊田の自然はそれらを忘れさせてくれます。




あっという間に足助の町に到着。そこは現代の過疎化が進む限界集落という印象は全く無く、昔の良き日本の文化を現代に継承する町並みがありました。






最先端の技術も素晴らしいですが、先人たちの美意識もまた素晴らしいものです。
自然を敬い、自然と共に生きる。
本来、日本人としてこの国に生きる一個人として当たり前だったことをあらためて、
思い出させられました。
また、人と自然、人と人は助け合わなければいけない。
それは自転車部品メーカーChris Kingの提唱する理念の一つであり、そのChris Kingが催すグルメセンチュリーというライドイベントに足助という土地はぴったりだと肌で感じたのです。



足助の町並みをゆっくりとクルーズし、いくつかの神社にお参りを済ませた後、急に空腹感に襲われました。近くにはアットホームな食堂もありましたが、せっかくなのでちょっと良い食事をしようと思い、この「路地裏のカフェ」へ。




注文したのはバターチキンカレー。腹ペコ補正も多分にあったかもしれないが、ここが足助という山奥の町だということを忘れるくらい美味しかった。
カレー、ライス、人参サラダ、大根の漬物、茹で卵全て美味しい。
お会計時に美味しかったですと思わず2回言ってしまった。大事なことなので。




昼食後はイベントの手伝い、と思いきやまだ準備が始まらないということで明日のグルメセンチュリーのコースの一部を紹介いただき12kmほどですが大多賀峠という峠道を走ってきた。途中、1mくらいの蛇がいたり鳥の声が聞こえたり自然いっぱいの峠でした。
今の時期がちょうど気持ち良く走れるでしょう。





峠から帰った後は会場の設営など準備に追われ、宿に帰ったのは夜の9時過ぎ。
ただ、初日からIGやブログなどで見ていた憧れの存在達を目の当たりにし、すでにアドレナリンは出尽くしていた。






今回のイベント、ライドには参加できなかったがその裏方を経験したことで、
いかにこのイベントを大切にしているか、このイベントにかける想いが主催者・スタッフそして参加者から伝わってきた。
「良いものを永く使う」「人と人の繋がりを大切にする」「お互いに助け合って生きる」
Chris King氏が理念とすることがこのイベントや参加者に浸透していっている。
本来日本人には潜在的に根付いているであろう意識。
それをこのイベントは再認識させてくれる。
語彙が足らず、他に形容する言葉が見当たらないが、

素晴らしいイベントだった。
この場に居れたことは自分にとって後に大きな財産になると思う。




東京へ帰る電車を待つ早朝の名古屋駅。
まばらな人たちの中に様々な人間関係を眺めつつ、
日常へと還る。





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